長曽我部 竣也
2020年度全国大会
文部科学大臣賞 ・テクノロジー大賞
「すべての人が可能性を広げられる世界」の実現をめざす!

長曽我部 竣也さん岐阜大学大学院

受賞プラン世界で唯一の大学技術を用いた高機能性衣料
なぜCVG(九州大会代表の方は大学発ベンチャー・ビジネスコンテスト)に応募したのですか?
応募当時、進めているプロジェクトが試作品作製を経て、実際の販売に向けた生産を準備していました。素材の仕入れ・製造委託や製品の改善に必要な資金を確保するとともに、コンテストに出場することで露出を増やし、企業様・団体様との新たな連携からさらなる用途展開を探ることが主な目的です。
ビジネスプラン作成やプレゼンで苦労した点は?
動画撮影・オンラインピッチにおける見せ方です。事前提出の動画は、3分という短い時間でいかに興味を持って聞いて頂けるかを重視して作成しました。また審査会当日はオンラインであったため、画面越しで表現方法が制限されるなか表情や話し方に配慮しました。
受賞して何が変わりましたか?
中部大会での受賞後は、メディアに取り上げて頂いたことで企業様からお問い合わせを頂きました。また評価を頂いたことでチームのモチベーションも上がり、事業のスピードアップに繋げられます。
起業した経緯を教えてください。
(起業前のため、このプロジェクトを始めた経緯)
大きな可能性を秘めた技術を広めるため、事業化までに立ちはだかる課題を乗り越え新たな価値を創出していきたいという思いから、仲間とともにプロジェクトを進めております。私たちの製品が世に広まり、多くの人の生活が豊かになる世界を創ることにワクワクしています。
資金調達方法について教えてください。
現在は大学やピッチコンテスト等の補助金・支援金を活用して開発費用を賄っています。開発した製品は、テストマーケティングのためクラウドファンディングを利用して販売します。そして製品の売上見込が立った際、大きなロットの仕入れ費用・人件費を融資やエクイティで調達する予定です。
10年後、20年後の夢は?
私は、「すべての人が可能性を広げられる」世界を実現していきます。
自分自身、閉鎖的な環境や悲観的な状況のなかで"見方を変え、新たな価値を見出すこと"により視野や可能性が広がった経験をしてきました。これは誰でも、エンパワーメントされたり新しい選択肢を与えられたりすることによって実現できると考えています。
それを体現するため、常に挑戦し続け、グローバルに貢献する企業を創っていきたいです。
最後に喜びのコメントをお願いいたします。
名誉ある賞に選んで頂き大変光栄です。
事業を始めた経緯は、大きな可能性を秘めた当技術に魅力を感じたことです。
長年研究されてきたのにも関わらず、製品として実装されていませんでした。そこで聞いた課題を自分が乗り越えていこうと思い、これまで2年近く事業化に向けて進めてきました。
市場探索のため可能性のあるお客様の課題の深堀りや、企業様に共同研究や製品開発の提案を行っています。
当初想定していたよりも課題が多く、それらを一つ一つ解決していくことの難しさを痛感しております。
技術の優位性を活かして深刻なお客様の課題を解決するプロダクトを生み出すべく、今回頂いた期待を結果で示していけるようチーム一同よりスピード感を持って進めて参ります。