第22回中国大会

眠っている宝を掘り起こそう!

 日本は労働生産性は、G7諸国の中では最下位で世界の中でもどんどん順位を下げており、平均給与は30年間上がっていないそうです。世界のユニコーン企業数は米国が全体の50%を占め、次いで、中国(同19%)、インド(5%)、英国(4%)、イスラエル(2%)の順となっており、日本は1%にも満たないそうです。日本の将来性を考えると暗い気持ちにならざるを得なくなります。そんな中で元気の出る会社の事を知りましたので紹介したいと思います。
 先日、久しぶりに海外へ行ったとき、機内での番組の中で伸びしろの大きい大阪の会社の社長さん特集をやっていました。その中で特に興味を引いたのが、70%節水できる蛇口の製造販売で大躍進している企業の社長さんでした。3階建てぐらいの小さなビルで操業している小さな会社でしたが、ものすごい人材が集まってきているそうです。インドのIT人材を多く輩出するトップ級の大学において、面接順位は有力企業を優先して大学側が決めるそうですが、その大学に最も上位の会社の一つに選ばれているのです。面接期間14日のうち、この企業は学生を面接する順位としては、GAFAと同じ扱いで最初の日に実施する資格を得ていて、超優秀な学生が入るそうです。日本でも複数の有力IT企業の内定を受けていた大変優秀なAI専攻の学生が、自ら志願して入社していました。社長のお父さんが創業者で、機械加工に関しては誰もできないような難しい加工ができるという凄腕の持ち主。その技術力を生かし、どこにもない優れた製品を作り、息子である現社長が世界に売り込むという形で躍進しており、大変な将来性を感じました。今は言えないが、もうすぐ画期的な商品を発表しますとも言っていました。
 私は、ここに今後日本が生き抜くためのヒントがあるように思いました。まず、凄腕があってもどこにもない価値を出すためのアイディアがないと宝の持ち腐れです。日本は、まじめにコツコツと目の前の課題対応をすることに価値を置きがちですが、何処にもない価値にこそその勤勉さを向けるべきです。どんな業態でも、ここに力を入れるべきだと思います。新しい価値を生む、それを作るときに誰にもできないような技術を持っているならそれを活用する、これが最強の組み合わせではないでしょうか。ものづくりには自信がある日本が、それだけにこだわって遅れをとっているのが今ではないでしょうか。
 今までなかった価値を提供する、これがユニコーン企業に共通するものだと思います。これをものづくりの強さと融合していくところに、日本の生きる道があるのではないか、こんなことを考えながら番組を見ていました。
 GVCに応募される若い方も、このような視点で考えてみるのもよいのではないでしょうか。皆さんのアイディアで、眠っている宝を掘り起こしてみませんか。今年も多くの応募を楽しみにしております。

CVG中国審査委員長人見 光夫

中国大会 最終審査会結果発表

2023CVG中国 入賞者
受賞名 応募テーマ 氏名 大学名
最優秀賞
中国経済連合会会長賞
学生情報ポータルサイト「ama」 明見 優成 広島大学
 義人 広島工業大学
最優秀賞
中国経済連合会会長賞
日本ミツバチによる資源回収と高付加価値化 崎本 知椰 岡山大学
優秀賞
このまち思い広島ガス賞
空き家学生リフォーム事業 山内 翔斗 岡山大学大学院
福村 徹
優秀賞
エネルギア中国電力賞
高校生と研究者をつなぐAcaridge 大西 一碧 岡山大学
特別賞
中国経済産業局長賞
スラムの所得向上 小林 煌宜 広島経済大学
中村 将吾 順天堂大学
特別賞
中小機構中国本部長賞
ここやあそこのトレンド情報がわかるアプリ 千田 太志 広島大学
アジダリ・モハマド
特別賞
日刊工業新聞社賞
買い物アプリMono Mapの提案 赤栩 拓郎 岡山大学大学院
渡邊 崚
米原 悠人
奨励賞 TraffiQ 山根 叶斗 松江工業高等専門学校
松島 星那
梶谷 奏太
藤原 莉久
中村 航大
留学生×外国人観光客 青木 一真 叡啓大学
ティナ・ソンガム 広島大学
衣類レンタルサービス 後藤 直毅 岡山大学大学院
澤田 海

大会スケジュール

書類審査に合格した方には、メールにて通過のご連絡を差し上げます。
最終審査会当日は公開で発表して頂きます。(結果は後日連絡します)
表彰式は受賞者・関係者のみのご参加とさせて頂きます。
  • 6/30[Fri]

    10/31[Tue]
    応募開始
    応募開始応募用紙をダウンロードして、マイページより応募してください。
  • 11/7[Tue]

    書類審査
    書類審査書類審査に合格した方には、電話またはメールにて通過のご連絡を差し上げますので必ず連絡の取れる情報を会員登録時に登録してください。11月下旬に通過された方に連絡をします。
  • 12/9[Sat]

    最終審査会(プレゼン審査会)
    最終審査会(プレゼン審査会)広島市内の会場でプレゼン審査を行います。
    最終審査会に進出いただく10件程度の提案を選出いたします。
  • 1/17[Wed]

    表彰式
    表彰式講演会ののち、表彰式・最優秀賞受賞者によるプレゼンテーション、パーティー の流れになります。 最優秀賞を獲得したグループは2024年2月開催の全国大会に進出することができます。

表彰

最も優秀なビジネスプランには賞を贈呈いたします。
  • 最優秀賞

    2件賞状と賞金 50万円

    1
  • 優秀賞

    数件エネルギア中国電力賞
    このまち思い広島ガス賞
    賞状と賞金 20万円

    2
  • 特別賞

    数件中国経済産業局長賞
    日刊工業新聞社賞
    賞状と賞金 10万円

    3

実行委員会・審査体制

  • 人見 光夫審査委員長人見 光夫
    マツダ株式会社シニアフェロー イノベーション

 

実行委員 CVG中国実行委員会
共催 中国経済連合会
共催 中国地域産学官コラボレーション会議
共催 中国四国産業人クラブ
共催 日刊工業新聞 広島総局
特別審査委員 小川 恭宏 中国経済産業局 地域経済部 次長
特別審査委員 柳下 立夫 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中国センター 所長代理
特別審査委員 川崎 信治 中国総合通信局 情報通信部長
審査委員 二井 崇志 中国電力株式会社エネルギア総合研究所 技術部長
審査委員 小本 靖彦 広島ガス株式会社技術研究所 所長
審査委員 牛来 千鶴 株式会社ソアラサービス 代表取締役社長
審査委員 高橋 昭彦 一般財団法人 中国地域ニュービジネス協議会 専務理事
審査委員 大井 博文 公益財団法人中国地域創造研究センター 専務理事
審査委員

檜山昭信

独立行政法人中小企業基盤整備機構中国本部 企業支援部長

過去の中国大会

cvg中国大会は2002年からはじまり、今年で22回目になります。
2023年度入賞者2021年度入賞者2020年度入賞者2019年度入賞者2018年度入賞者2017年度入賞者2016年度入賞者2015年度入賞者2014年度入賞者2013年度入賞者2012年度入賞者2011年度入賞者2010年度入賞者2009年度入賞者2008年度入賞者2007年度入賞者2006年度入賞者2005年度入賞者2004年度入賞者2003年度入賞者2002年度入賞者

全国大会

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